2018.03.11
テジュ vol.2
役づくり
先日、『江戸川乱歩シリーズRAMPO chronicle モガリノミヤ』に出演されていたテジュさん。日本を拠点にしてから、まだ3か月ほどということで、役づくりやセリフを覚えるのに色々と苦労があるようです。 韓国の時は流れや雰囲気を捉えておけば、その場で自分なりの言葉で話すことができていたのですが、日本語で話すことにまだ不慣れなので、日本での舞台はセリフをきちんと台本通りに言葉を覚えて話さないと不安なようです。 また、座学で覚えた日本語なのでイントネーションなどわかりにくい所があるようで、共演の方に自分のセリフを録音してもらい、音声でも覚えるようにしているそうです。
フォトシネマ朗読劇『最果てリストランテ』
4月7日から15日まで東京FMホールで行われるフォトシネマ朗読劇『最果てリストランテ』への出演も決まっているテジュさんに、この作品についても伺いました。(テジュさんの出演は7日と9日の2日間) フォトシネマとは、役者さんの演技を動画でなく写真で撮影し、音が無い写真の連続で表現する手法。観ている側は写真の連番からストーリーを想像します。『最果てリストランテ』では、フォトシネマが流れている前で役者たちが朗読をし、劇を完成させると言います。 今回の舞台では、身振り手振りが使えず声だけの表現になるので、日本語だと余計に難しいと感じているというテジュさんですが、克服したいと意欲的に取り組んでいるようです。
最果てリストランテSTORY
これはとある場所の小さな小さなレストランの物語。 そのレストランの営業時間は決まっていない。そこは人生でたった1度しか訪れることが出来ない。そこは三途の川を渡る前、最後の晩餐をとるためのレストラン。そのレストランでは料理の注文をすることは出来ない。できるのは最後の晩餐の相手を選ぶこと。選べる人の条件は既にこの世に存在しない人物、1人に限るということ。相手が決まれば料理も自然に決まる。 料理するのは韓国人のハン。 レストランに訪れる人達の思い出の料理を振舞い、その料理を口に運んだ人達はみな笑顔になり饒舌になる。そして新たな旅路へと向かっていく。一方、ハンは記憶の全てを現世に置き忘れてきてしまっていた・・・
テジュさんは、レストランのマスター役で出演されます。詳しくは下記のサイトをご覧ください。
文化百貨店で扱いたいもの
テジュさんは、人々の日常が集まって、その国の文化が成り立っていると考えていると言います。なので、日本や韓国、アメリカなど各国の1日を文化的にまとめて「体験」を販売したら面白いのではないかと話してくださいました。 といった所で、今回の文化百貨店も閉店のお時間となりました。自分を支えてくれているご両親が自慢できる息子になりたいというテジュさんの言葉にジ~ンと来た山崎でした。
次回はキュレーター/アーティストの大地千登勢さんをお迎えします。