2018.02.25
鈴木一泰 vol.2
スポーツブランドSUW
鈴木さんが強く影響を受けたカルチャーというのがヒップホップ。そこから関連するファッション、音楽、スポーツなどに興味を持っていったそうです。そんな中、映画『ビート・ストリート』で観たカルチャーとプーマという組み合わせに魅せられ、街中でも着れるスポーツウェアという発想が生まれ立ち上げたのがSUW。 ここ10年ほどで、機能性だけではなくファッションの要素を取り入れたスポーツブランドが多くなりましたが、鈴木さんがそこに着眼してブランドを立ち上げたのは、なんと20年前。感覚の鋭さに驚くばかりです。
CobraXion Tape
鈴木さん曰く「デザインが降りてきた」というSUWの主力商品になりつつあるのがCobraXion Tape。ポンデリングのように円が連なったようなキネシオロジーテープです。建築士のスキルを活かして鈴木さん自身が図面に落とし、当時のスタッフみんなで市販のテープをカットして試作品を手作りしたところから生まれたという商品。 「これをスポーツ選手が着けていたらカッコイイだろうな」というデザイナーらしい発想から誕生したCobraXion Tape。デザイン先行での商品ですが、丸みがあることで剥がれにくいなど機能面でもすぐれた部分があるのだとか。 CobraXion Tapeはハードに運動する人がケアとして使用するだけではなく、普段の生活の中での疲れを溜りにくくするためにも使えると言います。
肩こりに効くCobraXion Tapeの使い方
慢性的に肩こりだという山崎に、肩回りが楽になるテーピング法を教えていただきました。
① 可動域のチェック 姿勢を真っすぐにして座ります。そこから、右手を後頭部に当てて、肘だけを後ろに動かす。次に、右腕を真っすぐ上げて腕を後ろに動かします。これで、現在の右肩周りの可動域を確認します。
② 掌側のアプローチ 腕を肘から机の上に置きます。力を抜いてリラックスした状態にして、屈筋支帯にテープを伸ばさずに貼ります。
③ 手の甲側のアプローチ 同じように腕を肘から机の上に置いてリラックスした状態にします。今度は、手のポコっとなっている筋肉の上に走っている伸筋支帯に同じようにテープを伸ばさずに貼ります。
④ 可動域の再チェック テープを貼り終わった後に①と同じように、可動域をチェックします。
貼り終わった後の山崎は、「つっかえがなくなってスムーズに動くようになった」と感じたようで、傍から見ていても明らかに可動域が広くなっていました。 鈴木さんによると、肩がリラックスするのはヨガの瞑想のポーズや座禅を組むときのように、掌が上を向いている状態なのだとか。しかし、手を動かす作業をする際には、手の甲が上になるのがほとんどなので肩こりを引き起こす要因の1つになっていると言います。上のテーピング法では、キネシオテープの特性である皮膚を浮かせる特徴を利用し、手の甲を下にした時に緊張している筋肉を少し解放することで肩を楽にしたそうです。
と、山﨑のカラダのケアをしていただいた所で、お時間となりました。
今後もストーリーのあるものを作っていきたいという鈴木一泰さんでした。