2017.12.31
村上 卓史 vol.2
スポーツ×バラエティー
現在、テレビでよく見かけるスポーツを扱ったバラエティー番組の流れを作った1人が村上さん。先週のお話しにありましたが、世界陸上で選手へキャッチコピーをつけ出したのも村上さんたちの時代からなのだそうです。野球中継やオリンピック中継などで現場に出てみると、面白いアスリートがいた事から自分が企画を出せるようになった時に、スポーツ選手をおもしろく扱うことができたら良いと思い企画を考えたと村上さんは言います。
一方で、トークが達者でなくとも、アスリートは自分たちの知らない体験をしてきているはずだから、その話を聞くだけでも面白いと思っていたということで、『ジャンクスポーツ』のような、トークの立つアスリートと真面目なアスリートがセットで出演するような形に行きついたのだとか。
馬主としての活動
学生時代に友人から教えられた競馬の魅力にハマった村上さんは、中央・地方・シンガポールの競馬で馬主としても活動されています。友人が馬主になったのを知って、自分もなれるんだと思い地方の馬主からキャリアをスタートさせたと言います。村上さんによると、JRAの場合はおおむね年収2000万円と資産が1億円という高いハードルがありますが、地方の場合は年収600万円~700万円ぐらいで馬主になれるのだとか。さらに1頭を1人で持つ必要もなく地方の場合は20分の1でも良いそうです。地方競馬の場合は預託料という毎月の馬の維持費が10万円~40万円かかりますが、1/20であれば月5000円~2万円ほどで収まるので、サラリーマンで地方の馬主となっている人も多いのだとか。1/20でも馬主として登録されているので、いわゆる馬主席やパドックの内側に入ることも可能。地方競馬とは言え、活躍すれば世界最高賞金のドバイのレースにまで繋がっていると言います。競馬とは縁が無かった山﨑ですが、村上さんの話を聞いて興味が湧いた様子。いつか馬主になるのでしょうか??
文化百貨店で扱うとしたら
迷わず「馬」と村上さん。環境を変えればもう少し頑張れそうな馬や成績が頭打ちになった馬を売買するサラブレッドオークションが毎週インターネットで行われているそうですが、オークションの直前に上場される馬が発表されるため実物を見ることが難しいのだとか。百貨店でオークションに出る馬が集まれば、見に行ける人が増えるのにと村上さんは思っているそうです。文化百貨店初の動物を扱う一角を提案してくださった村上さんでした。
放送作家という立場から見たTVの未来
最後に現在のテレビを取り巻く環境についても伺いました。インターネットメディアの双方向だからの快適性と同時に、個が発信者になることによる危うさを感じているという村上さん。逆にテレビはワンウェイが上の一方的な感じがありながらも、多くの人間が関わるが故の信頼性があると思っているようで、ネットメディアとテレビの棲み分けが一段と進んでくるのではないかと考えている様子です。また、映像制作においてテレビマンは優秀なので、コンテンツメーカーとして他のメディアでやっていける人が多いであろうとも話してくださいました。
という事で、2018年最初の文化百貨店も閉店となりました。次回は1月7日の深夜0時30分にお送りします。