2017.11.19
木村 隆二 vol.2
木村さんにとって音楽とは?
木村さんは、8 million kamiというユニットでもドラムと運営を担当されています。様々なものを信仰の対象とする=多様性という解釈から、“八百万の神”が名前の由来だと言います。音源をメインにした活動を行っている8 million kami。1stアルバムをやっとリリースした所なので次回作の案を練っている最中だということですが、配信やInstagramで海外からの反応もすでに出てきているということ。今後は国外での展開にも力が入っていくかもしれません。
活動や音源については、こちらのサイトをご覧ください。
http://8millionkami.jp/
先週から音楽活動についてたっぷりお話しを伺ってきたので、某ドキュメンタリー番組っぽく「木村さんにとって音楽とは?」という質問もしてみました。
「自分なりの物事を得られるようになったきっかけ。器用に何でもこなせるタイプではないから、ドラムをうまく叩けるように時間を割いて努力をしてきた。その経験が、今でも、どれくらい努力をすれば到達できるのか考えられるようになった。」
とビジネスの領域で活躍する現在に大きな影響を与えているというお話しでした。何かを深めていく自分なりの物差しとして、音楽が存在していると話してくださいました。
メディアラボ・アムステルダム
音楽のお話しをお聞きしたかったのはもちろんですが、山崎が拠点を構えようとしているオランダ、アムステルダムのお話しもお聞きします。
オランダは“デザインの国”で、コンセプトデザインという発想を生んだ土地。最近では“サービスデザイン”という領域で最先端を走っています。木村さんはメディアラボ・アムステルダムという大学院のような所で、1ターム3週間ぐらいのプロジェクトに参加されていました。アムステルダムを仮想のクライアントとして、各国から来ているメンバーとお題に対するソリューションのプレゼンを行うというプロジェクト。プレゼンに至るまでのプロセスをメディアラボ・アムステルダムのメソッドを使うというものなのだそうです。お題に対してリサーチをして実際に提案。提案の際には、アプリのプロトタイプを作ったと言います。年齢もバックグラウンドも違う人ばかりだったそうですが、ものづくりの出来る人が多かったので、概念だけではなくて作り出すという事ができたのだとか。アイデアやデザインの力は、場所が変わっても共通言語だということを肌で感じた3週間だったそうです。
文化百貨店で扱うとしたら?
旅行好きの木村さん。スイスに行った際に食事が微妙で苦労したのだとか。そんなスイス帰りの飛行機で機内食として出てきたカップヌードルの味が身に染みた経験から、醤油の魅力にハマったそうです。他にも味噌汁が好きで、「味噌汁屋を開くにはどうしたら良いのか?」と真剣に考えたこともあったと言います。その2つの共通点から、“発酵食品を食べる文化”を伝えるエリアを作れたらというお答えでした。
音楽の話もたくさんお聞きしましたが、これからもビジネスの領域で頑張っていきたいと木村さん。時代の荒波に耐え続け、国内に限らず価値を生み出せる会社、組織を作っていきたいという言葉で締めてくださったところで、今夜も閉店となりました。次回は、作家の朝吹真理子さんにお越しいただきます。