2017.10.22
守屋 貴行 vol.2
代表を務めるBRUTO
やりたい事が明確になってきた時に、「会社でできないなら自分でやろう」と思って独立したという守屋さんが、立ち上げたのがBRUTO。エンジニアとデザイナーが在籍し、Webやアプリの制作を主に請け負う会社。代表を務めるもう1つの会社NIONは作家性の強い映像が中心なので、守屋さんが「やりたい」と思う映像に関しては、BRUTOで受けて、自身がディレクターを務めることもあるのだとか。
「お客さんの解決したい問題をヒアリングしながらクリアにしていく」ので、BRUTOの業務はコンサルに近い部分もあると守屋さんは言います。守屋さん自身のこれまでの経験から、自社で制作をしない提案をすることもあるそうですが、お客さんの問題の解決手段としてWeb、アプリ、イベント、映像など幅広い方法を持っているのがBRUTOということ。
経営者としてのスタンス
今は、まだ“やりたい”という気持ちだけで動いていて、生来の“負けず嫌い”がパワーの源と語る守屋さん。経営者としてのスタンスをお聞きしたところ「自分が思っているよりアーティストタイプ」なのだか。実は、自社の社員さんに言われたことで、その事に気づいたようですが、緻密に計算をしなきゃと思いながらも感覚で動いているという事を最近は自覚されているようです。「感覚を具現化してくれる人たちがいるので助かっている」と、周囲への感謝の言葉もありました。
文化百貨店で扱うとしたら?
お皿、茶器、もしくは掛け軸を扱いたいと守屋さん。親御さんが書道家で、さらにおばあさんの家がお茶屋さんという伝統に触れ続けている家柄の影響もあるのかもしれません。おばあさんの家は、『なんでも鑑定団』に出演したこともあるのだとか。蔵から伊藤若冲の未発表作や尾形光琳の掛け軸などが出てきて、それを鑑定してもらったようです。そんな掘り出し物を見に行ったりしていると、自分でもお皿を中心に買ったり頂いたりする機会が増えたようで、自分が集めたモノを展示するのも良いかなと話してくださいました。
ちなみに、いい器に梅干しが1つポンっと乗っているのとかでテンションが上がるという守屋さん。お皿に関してはコレクションしているというよりは、「これでゴハンを食べたら、うまいだろうな~」という観点もあるのだそうです。
死ぬまでに作りたいもの
最後にお聞きした質問には即答で「映画」というお答え。やりたい企画は色々あるようですが、世界各国で受賞してヒットするものを作りたいとのこと。良い作品でも観られないと嫌なので、多くの人に観てもらうために賞を総なめするようなものにしたいということでした。映画業界に詳しいわけではないと言いますが、チャンスが近いところまで来ているかなと思うと話す守屋さんでした。
話す内容1つ1つにビジョンと野心がある守屋さんとのトークに、山崎を始め番組スタッフも今の自分を見つめる良い時間となりました。
最後に、山崎が最近ローンチしたプロダクトをご紹介。一般にはなじみが少ないであろう手術灯です。その名は、“医療プロダクトOPERA”。
手術灯は無影灯という影が出ないようにできている特別な光が使われるプロダクト。手術室だけでの使用なら限られた人の目に触れるだけなので、機能性を最重要視したものになります。OPERAは“手術室でなくても使える”というポータブルタイプなので、多くの人の目に触れる可能性があります。そのために、周囲の人が見た時の印象など据え置き型とは違ったデザイン的要素が必要となり、機能性とデザイン性の2つを併せ持ったプロダクトを今回、ローンチしました。
これまで医療系、福祉系のプロダクトに山崎が携わっていた縁から発表することになったプロダクトです。気になる方は、こちらをご覧ください。
http://www.opela3.com/