2017.06.25
光森 貴久(mergrim) vol.1
ベルリンに行った理由
今年から一時的にドイツのベルリンに拠点を移している光森さん。2012年のツアーで知り合った日本人アーティストがシュツットガルトのスタジオに行かなければならなくなったことから、空くことになるベルリンのスタジオと住宅を使わせてもらえることになり、ドイツに居を移すことを決意。ヴィンテージの機材もそのまま使わせてもらったり、ドイツのカルチャーに触れることができ、新たな刺激を受けているようです。
ドイツで受けた刺激
ベルリンは夕食を誰かと食べる文化があるようで、その後にバーかクラブに行くのが当たり前なのだとか。さらに、濃~い音楽が流れていても地元の人は自然に楽しんでいるそうです。ノイズ系の音楽が鳴っているとのことで、60歳の人が普通に飲んでいる場面に何度も遭遇しているようです。
人に届けるために“わかりやすさ”を意識していた部分があった光森さんですが、ドイツの人たちの音楽への触れ方を見て、自分の中で芯の通った表現が成り立っていれば、受け取ってくれると感じたご様子。ベルリンに行って、自分の世界が広がっている感覚があるとお話しくださいました。
KGR(n) / 神楽音
5月に神楽坂にオープンした、LIVEアクトを中心とした“KAGURANE”とクラブ的な“KGR(n)”という2つのコンセプトを併せ持ったスペース。光森さんは、そのオープニングイベントのために来日されていました。光森さんご自身も、オープンまで深く関わった思い入れのある箱ということですが、音質・画質がとにかく良いとのこと。最高級レベルの1mあたり¥50,000程の電源ケーブルを扱うメーカーのケーブルを1kmも使用。メインフロア80人、ラウンジ20人というキャパシティでは考えられないハイスペックの機材を入れているので、爆音で音が鳴っていても隣同士で話ができるぐらい絶妙な音の隙間があるのだとか。実際にステージに立たれた光森さんは、アーティストやエンジニアの腕や感性によって、様々な表現が可能な箱だと感じたようです。
https://kagurane.com/
mergrimのコンセプト
光森さんのソロプロジェクトであるmergrim。メルグリムとは架空の街の名前で、メルグリムの街に行くまでの旅路に起きる出来事を切り取っていくというコンセプトで楽曲を発表しています。ちなみに、番組でお聞きいただいた「Particle Tag」は、星屑をイメージしたコンピレーションアルバムに収録された1曲。
表現と文化に関するリアルなお話しで、あっという間に閉店の時間がやってきました。来週は、光森さんが今ハマっているという機材を使った、プチパフォーマンスを披露してくださいます。次回の文化百貨店もお楽しみに。
音楽家
光森 貴久(mergrim)
電子音楽レーベルmoph records(モフレコード)主宰。
これまでにアルバムをソロ/ユニット/ライブ・リミックス盤などで4枚リリース。downy(ダウニー)、川本真琴、DJ SODEYAMA、miaou(ミアオウ)等のリミックスの他、spangle call lilli line(スパングル・コール・リリ・ライン)のアレンジ&ミックス、SONY Xperia™やYMOのカバー集[YMOREWAKE]やGRANTURISMO6(グランツーリスモ6)に楽曲提供。ユニクロのウルトラライトダウンを初め企業のCIやWeb、CMなどにも楽曲を提供する作家でもある。また、Sound&Recording MagazineにてCubase記事を短期連載やムック本への執筆なども行う。ライブも都内を中心に精力的に活動。SonarSound Tokyo、DOMMUNEなどにも出演。海外ツアーも2011上海、北京、2012ベルリン、ロッテルダム、ミュンヘンなどを敢行。最新作はPROGRESSIVE FOrM x mophより”Hyper Fleeting Vision”をリリース。7月にはそのリリース・パーティを13人の演奏家を迎え行い、成功を収めた。近年のスタイルはソロの他、盟友kazuya matsumotoに加え、saxのjo miuraを交えたBANDセット、大所帯のTHE MERGRIM GROUPなど多様な音楽性を追求している。2017年よりベルリンに拠点を移し、新作の制作に入る。
電子音楽レーベルmoph records(モフレコード)主宰。
これまでにアルバムをソロ/ユニット/ライブ・リミックス盤などで4枚リリース。downy(ダウニー)、川本真琴、DJ SODEYAMA、miaou(ミアオウ)等のリミックスの他、spangle call lilli line(スパングル・コール・リリ・ライン)のアレンジ&ミックス、SONY Xperia™やYMOのカバー集[YMOREWAKE]やGRANTURISMO6(グランツーリスモ6)に楽曲提供。ユニクロのウルトラライトダウンを初め企業のCIやWeb、CMなどにも楽曲を提供する作家でもある。また、Sound&Recording MagazineにてCubase記事を短期連載やムック本への執筆なども行う。ライブも都内を中心に精力的に活動。SonarSound Tokyo、DOMMUNEなどにも出演。海外ツアーも2011上海、北京、2012ベルリン、ロッテルダム、ミュンヘンなどを敢行。最新作はPROGRESSIVE FOrM x mophより”Hyper Fleeting Vision”をリリース。7月にはそのリリース・パーティを13人の演奏家を迎え行い、成功を収めた。近年のスタイルはソロの他、盟友kazuya matsumotoに加え、saxのjo miuraを交えたBANDセット、大所帯のTHE MERGRIM GROUPなど多様な音楽性を追求している。2017年よりベルリンに拠点を移し、新作の制作に入る。