2017.04.02
長崎 義紹 vol.01
モノ選びのポイントは?
お仕事柄、良いモノをかなり知っていそうな長崎さん。長ご自身が買い物される際には、コストパフォーマンスをかなり意識されるそうです。 「これを着てるとモテるかな?」とか「立派な人に見えるのか?」というのが基準なのだそう。とは言え、買ったものの身につけなければ意味がないので、自分が愛情を持って使えるのかも大事ということ。と言いながらも「その時々で、自分に一番都合の良い言い訳を考えます(笑)」と長崎さん。自分にも家族にも言い訳がないとモノは買えないという点に、山﨑も共感しています。 そんな長崎さんは、“音楽が変わるとファッションが変わるという世代”に育ったということで、音楽の新しい動きを探そうと、改めてフォーカスしていて、今一番投資しているのが音楽と映画ということでした。
TOKYOWISE
長崎さんが編集長を務めるWEBマガジン『TOKYOWISE』。東京出身である長崎さんが、自分たちのような東京出身者が考えている東京と、一般的に取り上げられている東京が違うという感覚があった所が発想のスタートなのだそう。 東京の表層ではなく深層が見たくて、色んなクリエイターに集まってもらったということ。 また、「WEBは批評性を持っていた方が良いメディア」だと長崎さん。そんな思いを具現化したのがTOKYOWISEということです。
http://tokyowise.jp/
AMARANTH RADIO
TOKYOWISEと並ぶ、長崎さんのもう1つのライフワークが、代官山のアマランスラウンジで行っている『AMARANTH RADIO』。 「ビートルズがラジオから流れてきた時の衝撃はすごかった!」というラジオ世代の長崎さんにとって、DJというと“曲をかけて説明するという人”。長崎さんが曲をセレクトして、その曲がなぜ面白いのかというのを話していく企画で、音楽とトークをお店にいる人たちが聞くというものなのだそうです。 古くていい曲を聞く機会が減ってきているので埋もれていきそうな曲にもう一度スポットを当てたいという音楽好きな面からの気持ちと、ラジオは手も目も邪魔しないメディアなので可能性を探るためにトライアルとしてやりたかったというクリエイターとして気持ちの両方から生まれたアイデアということでした。
「音楽は空間に放り出して欲しい」
ヘッドフォンで自分の世界に浸って聞くことが多くなった現代に、ちょっと考えたい言葉も飛び出しました。 一応、毎週水曜日に開催していくということです。
大事にしている言葉
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず(方丈記) 僕らの仕事は流れを見つけるもの。クリエイティブは留まらないし、どんどん次へと流れて行かなければならないと長崎さん。そんな長崎さんが意識している言葉は、誰もが一度は覚えた古典からの名フレーズでした。 先輩クリエイターの含蓄あるお言葉に身が引き締まる思いの山﨑晴太郎。自身の言葉選びにも、これからさらに磨きがかかりそうです。
といったところで、4月2日は閉店時間となりました。次回もクリエイティブディレクターでparagraph代表の長崎義紹をお迎えしてお送りします。次の文化百貨店は4月9日(日)24時30分に開店します。