2018.12.16
栗原 奈緒 vol.2
ナオランジェリーの目指す方向
大きく変わることがなかったというランジェリー業界において、最近のトレンドとなっているのがノンワイヤー。西洋的なボディラインに形を整えるためのワイヤーの締め付けに窮屈さを覚える人たちに支持されて、どんどんシェアが広がっているようです。
この流れの延長ではありませんが、栗原さんは本来の胸の形に寄り添ったパターンづくりに1番こだわっていると言います。ワイヤーの幅を短くして脇の肉を寄せて谷間をつくるという、これまでの主流とは逆の自然で苦しくないランジェリーがナオランジェリーのアイテム。その着心地の良さは1度味わうと病みつきのようで、リピーターが多いのも特徴のようです。
自分に合ったランジェリーの選び方
面倒という理由でフィッティングをしないという方も多いというランジェリー。自分に合ったサイズを選べていない方も多いようです。基本的には、トップとアンダーの差でカップ数が変わってきますが、どのくらいの差があると何カップなのかという知識に乏しい方も多いのだとか。できれば、きちんとサイズを理解したほうが、自分に合ったランジェリー選びに近づけるようです。
しかし、サイズにこだわり過ぎるのも禁物だと栗原さん。胸の位置や柔らかさでもカップが変わってくるので、専門家にアドバイスをもらうのがオススメだと言います。専門家のアドバイスを参考にしながら、フィット感がある方が良いのか、それともゆったりした方が良いのか自分の好みを合わせると、良いランジェリーに近づけるようですよ。
ちなみに、サイズを測ってみると1カップ~2カップ違うという事は、ざらにあるようですので、気になる方は、ぜひ栗原さんのサロンで自分のサイズを確認してみてください。
日本の伝統との融合
全日本伝統文化後継者育成支援協会のパートナー企業として、日本のものづくりの継承にも携わっている栗原さん。後継者不足に悩む伝統工芸企業への支援として、京都の友禅工房とコラボした商品も販売されています。
友禅の素材を仕入れて、商品化しているそうですが、これは寄付つきのアイテム。ものづくりを目指す子供たちがその道を目指す機会を設けるための取り組みに、売り上げが使われていくと言います。
先週のお話しにもありましたが、日本の伝統を発信していきたいという栗原さんの思いが詰まったアクション。気になる方は、こちらからチェックしてみてください。
https://www.zenden.or.jp/naolingerie
文化百貨店で扱うとしたら
番組恒例の“文化を扱う架空の百貨店でバイヤーをするなら?”という質問に栗原さんのお答えは、「家族が食卓を囲むための器」。これには、栗原さんが常々思っている2つのことが影響しているようです。
ナオランジェリーのものづくりにも反映されていますが、1つは幸せは外には無いという考え。家族で食卓を囲むことで幸せを感じられると栗原さんはお考えの様子です。
もう1つは、こういった家族で食卓を囲む機会が減ったことで、日本の器文化が危機に瀕しているという現状に対する思い。幸せを感じながら、日本の伝統を紡いでいく一助になるような一角を持ちたいと話してくださいました。
といった所で、2週に渡っての栗原さんとのランジェリートークは終了。次回は、クリスマス、年末年始にぴったりなワインの世界について日本ソムリエ協会認定ソムリエの真鍋摩梨さんにお伺いしていきます。
今週の選曲
栗原菜緒さんのリクエスト
Try It On My Own / Whitney Houston
山崎晴太郎セレクト
Suspirium / Thom Yorke