2018.12.23
真鍋 摩梨 vol.1
ソムリエになるには
聞き馴染みのあるソムリエという言葉ですが、日本ソムリエ協会が年に1回行っている試験に合格すると名乗ることが出来る肩書。しかも、その試験を受けるには3年以上の実務経験が必要ということなので、ワインが好きだからといって簡単に取得することができるものではないようです。
子供の頃から匂いフェチだったという真鍋さんは、ワインの香りに魅力を感じハマっていったと言います。当初は、ただただ飲んで楽しむだけだったようですが、ソムリエの方と一緒に食事をした際に訪れた店のワインリストを見ながら「面白い」とニヤニヤしている姿をみて、その面白さを自分も味わってみたいとソムリエを志したのだそうです。
ワインは必ず褒めなければならない?
ワインをテイスティングした際に、独特の言い回しで風味を表現している場面を見たことがあるでしょうか?真鍋さんによると「濡れた獣のような香り」「湿った落ち葉のような香り」という表現が教本に例題として書かれていて、実際にその通りの風味がするのだとか。
ワインのテイスティングでは“絶対にけなしてはいけない”という暗黙の了解があるそうで、ポジティブな言葉でワインを評価するという文化が、複雑な言葉での表現に繋がっているようです。
真鍋さん自身は、ワインを勉強してからは常にポジティブな部分を探す癖がついたので、人の良い部分を見られるようになった気がすると言います。ワインの表現法を学ぶと対人関係や子育てにも良い影響が及ぶかもしれませんね。
ワインの覚え方
星の数ほどあるワインの中から、自分好みのワインを探していくのはビギナーには至難の業。そこで、真鍋さんにワイン選びのポイントを伺いました。
「好きだと思ったワインの国、エリア、品種を覚えておく」
この3つをソムリエや、ワイン売り場の店員さんに伝えるだけで、近い雰囲気のものを出してもらえると言います。これからワインを覚えていきたいという方は、まずは国・エリア・品種からスタートしてみてください。
ついコレクションしてしまうモノ
実は味噌ソムリエという資格もお持ちの真鍋さん。味噌をはじめとする発酵食品を大事にしていると言います。最近では高知県の井上糀店で買った味噌に、香川県のかめびし醤油の醤油が特にお気に入りなのだとか。
生きた酵素を摂取できカラダに優しい発酵食品に目がないという真鍋さんでした。といった所で今回の文化百貨店は閉店となります。次回は、真鍋さんご用意いただいたワインの試飲と、真鍋さんのもう1つの顔・味噌ソムリエについてお伺いしていきます。
今週の選曲
真鍋さんのリクエスト
The Point Of No Return / Phantom of the Opera
山崎晴太郎セレクト
Is Magic Gone/ FKJ