2019.06.02
熊本 浩志 vol.2
日本一の草野球チームを結成
大学まで野球を続けていたという熊本さん。就職時に社会人チームへの話もあったそうですが、「どこに情熱を注げば良いのかわからない」などの理由から野球を封印。先週のお話しにもあったように、家電メーカーへ就職。3年後にamadanaの前身となる企業を創設されます。
青春を捧げてきた野球への熱を断ち切るために、すべての道具を実家に送り返すなどして“野球をしていたことも忘れていた“という熊本さんでしたが、33歳の時に野球をやっていた時の旧友を再会。野球を続けていた友人たちと、飲み会のノリから草野球を始めることになります。
せっかくだから、格好いいユニフォームのチームを作ろうと結成されたのが東京バンバータ。3年で日本一という目標を持って活動していた所、公言通り3年で高松宮賜杯全日本軟式野球大会2部優勝を達成。現在も、東京ヴェルディ・バンバータという名前で活動されています。
クマカンというキャラクター
野球界では“クマカン”の相性で少年野球の子供たちにも知られているという熊本さん。その理由は、情報発信にあるようです。東京バンバータは結成当時から、積極的に情報発信をしてきたと言います。ブログから始まり、SNSやYouTubeでチームの情報を発信していくなかで、所属投手のブルペン映像が200万回に迫る再生回数を記録。
東京のイチ草野球チームにも関わらず、全国の野球好きに認知されるようになり、チームのグッズが売れるなど効果が波及。熊本さん自身も沖縄の繁華街で子供たちに「クマカンですよね?」と記念撮影をお願いされるほどになったのだとか。
コミュニケーションのプロとして、マーケティングやブランディングに携わってきた熊本さんですが、バンバータの認知度と人気の拡大が、ここまでになるとは想像もしていなかったようで、遊びの中にヒントや学びがあると気付かされたと言います。
東京ヴェルディのリブランディング
野球に長く携わってきた熊本さんですが、50周年を迎えた東京ヴェルディのリブランディングに、ど真ん中のスタッフとして関わっていらっしゃいます。サッカーのイメージが強い東京ヴェルディですが、実は現時点で15競技もある総合スポーツクラブとして活動しています。
多くのクラブがそうであるように、ロゴなどが創設当初からメンテナンスされていなかった所から、50周年に向けたロゴのリニューアルについて、世界のトレンドやヴェルディの歴史についてのリサーチや、総合スポーツクラブとしての道筋を見据えた形で、歴史を昇華していく作業をクリエイティブの面から熊本さんが指揮を執られたと言います。
先ほどの東京バンバータなど、15競技のチームと提携をしながら、さらに多くのクラブが参加し、将来的には人が関わって集まるコミュニティである“総合クラブ”を目指した動きの第1弾がロゴのリニューアルのようです。
これから子供が減って行く中で、各競技で子供を取り合うのではなく、シーズンなどに合わせてマルチに活動していくことで、競技人口を減らさずにスポーツを盛り上げていく施策の1つになっていけばと話してくださいました。
東京ヴェルディの取り組みについては、こちらのページをご覧ください。
https://www.verdy.co.jp/fcontent/verdyclub/
文化百貨店で扱いたいもの
番組でゲストの方に最後にお聞きしている“文化を扱う架空の百貨店でバイヤーをするなら何を扱う?”という質問に熊本さんのお答えは「カセット」。
amadanaミュージックとして、レコードプレーヤー、ラジオ、CDプレーヤーを作って来たので、ミックステープを聞きながら購入できて、カフェも併設したような場所を作れたら面白いなと話してくださいました。
といった所で、今週の文化百貨店も閉店となります。次回は、山崎晴太郎が1人で、自身に影響を与えた音楽についてご紹介していきます。
今週の選曲
熊本さんのリクエスト
FLASH / SANABAGUN.
山崎晴太郎セレクト
All Directions / Son Lux