2019.06.16
詩歩 vol.1
“絶景”を扱うシゴト
「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」のプロデューサーとして活動されている詩歩さん。そのシゴト内容は一言では言い表せないものだとか。ブログ、Facebook、Instagramの運営はもとより、自治体からの依頼で地域の魅力を発信するお手伝いをしたり、企業とタッグを組んで旅行商品の企画をしたり、絶景を切り口にした旅を発信することが多いようです。
そんな詩歩さんの大きなシゴトの1つが“絶景を見つけ出す”こと。誰にも知られていない絶景を探すことは、ほとんど無いようですが、地元の人も気づいていないような魅力を別の角度から切り取るようにしているそうです。
季節や時間帯によって、場所の見え方や雰囲気は変わってくるので、日の高い時間に訪れるだけではなく、朝早くや夕暮れ時に訪れ、雲海が出ていたり、太陽の角度によって現れる絶景時間を探ったりして、より際立つ見え方を見つけ出すのが詩歩さんのメインのお仕事と言えそうです。
オススメの絶景3選
世界の50か国ほどを巡り絶景を見てきた詩歩さんに、シチュエーションに合わせたオススメの絶景を3カ所教えていただきました。
梅雨の季節にオススメ 服部農園あじさい屋敷
6月から7月にかけての梅雨時期にオススメというのは、この季節に見頃を迎える紫陽花。なかでも詩歩さんが、ぜひ見て欲しいというのが千葉県にある服部農園あじさい屋敷。元々、いちご農園だったというすり鉢状の土地に1000株の紫陽花が栽培されていて「紫陽花の海を歩いている気分になれる」のだとか。
この季節のために1年かけて手入れされた紫陽花が300円の入園料で楽しめるという穴場スポット。駐車場も完備されているので、ドライブがてらのお出かけに最適なスポットです。
初海外なら香港~マカオ
海外に不慣れな方には、文化が近いアジア圏が良いのではないかと詩歩さん。なかでもアクセスのしやすい香港に飛んで、そこから日帰りでマカオ観光がオススメと言います。
マカオは1日で散策できるぐらいの大きさということですが、ポルトガル領だった趣きを残す建物の少し裏側に行くと、下町情緒あふれる街並みが出てきて、また少し行くとカジノが出てきたりと移り変わりが激しく飽きない街なのだとか。
シゴトから抜け出したいならニューカレドニア
詩歩さんに、山崎にオススメの場所も伺いました。仕事柄、海外に行くことも多い人にぜひ訪れて欲しいというのが、”天国にいちばん近い島”と言われるニューカレドニアのウベア島にあるムリビーチ。
真っ白な砂浜と絵具のような鮮やかな海が一面に現れる、まさに絶景な場所。タヒチやモルディブのように観光地化していないので、人が少なく、ビーチを独り占めできるのだとか。
最も過酷だった絶景
数々の絶景を訪れている詩歩さんが、最もハードだったというのがエチオピアのダナキル砂漠。”世界一過酷な場所”と言われているそうですが、その理由は
●海抜-20mの場所なので風が抜けにくく気温が40℃~50℃もある
●火山が噴き出している
●エリトリアとの国境付近なので治安が悪い
といったような場所。現地からのツアーで参加したそうですが、2泊3日でシャワーもトイレもない環境で野宿をしながらの旅だったと言います。さすがの詩歩さんも、この環境での3日間シャワー無しは堪えたようです。
とは言え、ダナキル砂漠はさながらドラゴンボールに出てくるナメック星を地で行くような、独特の雰囲気のある場所。日本の観光会社でもツアーを実施している所があるそうなので、安全に訪れてみたい方は、ぜひ探してみてください。
といった所で、今週の文化百貨店は閉店となります。次回も詩歩さんに、絶景や観光についてお伺いします。
今週紹介したイベント
名和晃平『Foam』@金沢21世紀美術館
https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1772
今週の選曲
詩歩さんのリクエスト
空はまるで / MONKEY MAGIC
山崎晴太郎セレクト
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