2019.06.23
詩歩 vol.2
詩歩さんの旅の仕方
絶景を写真に収めるために世界中を旅している詩歩さん。旅に出る時には、まず目当てとなるスポット1つを詳しく調べて、そこに行くことをメインの目的の設定。あとは、そこから行ける所をフレキシブルに回るスタイルだと言います。
長距離の移動でもボケーっとしていられるという詩歩さんは、基本的に旅先では音楽を聴いたりしないそうで、現地の音をBGMに小説を読んだりしながら移動をしているそうです。
そんな旅を経て撮影した写真ですが、SNS等でアップするにあたって気を付けている事が2つあるようです。1つは過度に補正をしないこと。自身の写真を見て現地に行った人が写真の印象と違ったと思わないように、目で見た景色になるように、彩度や明るさを調整をするだけに留めているそうです。
2つ目は人(自分)が写り込むこと。絶景という文字面から“お金がかかりそう”“時間がかかりそう”“行くのが大変そう”と思われがちなので、絶景との距離を近づいて感じて欲しいとの思いから、自分が入るように写真を撮っているようです。
観光大使を務める浜松市のオススメ
静岡県の観光特使、浜松市の観光大使として活動されている詩歩さんに、オススメの場所をお聞きしました。浜松市は日本で2番目に広い市ということで、それだけ魅力が多いということですが、中でもオススメというのが都田エリア。
街を挙げて北欧のスローライフが体験できるように力を入れているそうで、テナントやホテル、駅が北欧スタイルにリノベーションされていっていると言います。中でも注目なのが、マリメッコのテキスタイルをパッチワークのように飾った都田駅舎と、その都田駅と浜松駅を結ぶ天浜線を走るマリメッコ電車。
「女子には、たまらん所」という事なので、浜松からマリメッコ電車で都田に行って、カフェを楽しんで欲しいということです。
観光産業の今
静岡県、浜松市のほかにも自治体とシゴトをする機会が多い詩歩さんに、観光産業の今についても伺いました。率直に、まだまだ魅力があるのに、知らない(知られていない)場所が眠っていると感じているそうです。
ただ、知られていない場所がほとんどが、地元の人が魅力を認識していないようで、詩歩さんのように外部の人が関わることで、地元の魅力をもっと発見・発信できるのではないかと考えているご様子です。
また、最近では“インスタ映え”によって、予期せぬタイミングでブレイクする場所もあると言います。しかし、そうなると受け入れ人数以上の人が集まり、違法駐車やゴミの問題、思うようにスポットを楽しめないということで、地元の人も観光客もマイナスイメージが植え付けられてしまうケースも。
そうならないように、「絶景を消費しない」ということに気を付けなければならないのではとも思っているようです。急に火が点いた場所は、飽きられるのも早いので、受け入れ態勢を整えながら、徐々に人が増えて行くような発信のお手伝いができたらと話してくださいました。
文化百貨店で扱いたいモノ
一角を与えらたなら、物販ではなく体験型になるのかなという詩歩さん。訪れた人の気分に合わせて、コンシェルジュ的な立ち位置で、旅先をオススメするような場所に出来たら良いなということでした。
といった所で、今週の文化百貨店は閉店となります。次回は、チャットモンチーの元ドラマーで作家・作詞家の高橋久美子さんをお迎えします。
今週紹介したイベント
赤松音呂展「Meteon」(TOKYO)
https://mizuma-art.co.jp/exhibitions/1905_akamatsu_meteon/
今週の選曲
詩歩さんのリクエスト
Wildflower / Superfly
山崎晴太郎セレクト
Chronograph / Skech show