2019.09.22
クラウディア・ペニャ・サリナス
アーティストになったきっかけは?
幼い頃は、メキシコ何もない田舎で暮らしていたので、自分でゲームを作ったりして遊んでいたというクラウディアさん。13歳の時にアメリカに移住した事が、アーティストになる大きな転機だったと言います。
メキシコに居たままだと、医師や弁護士を選んでいたかもしれなかったそうですが、アメリカに移ったことで、進学の選択肢に“アート”が加わり、自然とその道を歩むことになったようです。
作品をつくる上でのベースとなる行動
ビデオや彫刻など、様々な手法を用いて表現をしているクラウディアさん。その中で重要視しているのが“集める”と“観察”。
自分の周りの環境をよく見て、身の回りにある小さな欠片を集めていく
その時には、意味を成していなくても、後になって繋がり形になっていくことが多いそうです。そのため、外に出て社会や世界に触れる、探求心を養うということをライフワークにしていると言います。
また、モノがあふれ、様々なことがバーチャルになりつつある今だからこそ、普段から触れているモノを使って、自然との繋がりを失わないように想いを寄せていくことが大事だと考えていると話してくださいました。
アジア初の個展『Atlpan』
そんなクラウディアさんのアジアで初となる個展『Atlpan(アトルパン)』が、GINZA SIXにあるギャラリーTHE CLUBで11月8日まで開催されています。Atlは、古代メキシコのナワトル語で“水”、Panには“自分を探求する場所”という意味があり、海に囲まれた日本の暮らしをイメージして付けられた造語だと言います。
長野でも制作された今回の展示では、メキシコの自然や水の神様にまつわる神話、日本からインスピレーションを受けたという作品が展示されています。
THE CLUBは一見の方には、入りづらい外観かもしれませんが、山崎も何度も訪れている誰でも気軽に入場できるギャラリーですので、この機会にクラウディアさんが生み出した世界観を堪能してみてください。
http://theclub.tokyo/ja/exhibitions/claudia/
イレギュラーな形でお送りした今週の文化百貨店は閉店となります。また来週、9月29日の深夜0時にお待ちしています。
今週の選曲
クラウディア・ペニャ・サリナスさんのリクエスト
She Brings The Rain / Can