2019.10.27
堀内 求
ザ・ピアノエラとは
今回特集をする『ザ・ピアノエラ』は、2013年から2年に1度めぐろパーシモンホールで開催されている、その名の通りピアニスト、ピアノ演奏家が一堂に会す音楽フェスティバル。ピアノ好きの山﨑は2回目に参加してから、その世界観に魅せられているイベントです。
今年2019年は、11月30日(土)と12月1日(日)の2日間、各日3アーティストずつ6組の共演で行われます。
ザ・ピアノエラ2019 Webサイト
http://www.thepianoera.com/
企画の発端
フリーランスとしてアーティストのプロデュースをしているのがノーヴァスアクシスの堀内さん。ピアニストは、基本的に会場に設置されているピアノで演奏するのですが、同じ楽器を扱っても、きちんと“その人の音が出せる”という面に、凄さを覚えていたと言います。
そんな中、ある時、コンサートの本番よりも、リハーサルや練習の時の演奏の方が、アーティストの個性がより発揮されているという事に気づいた事で、ピアニストを集めて、異国の文化や音楽、パーソナリティを感じられるイベントが出来たら面白いのではないかと閃いたのだとか。
その閃きを、初回から一緒に主催しているメンバーに相談した所、「すぐにやりましょう!」という言葉をもらった事で、2年ほどの準備期間を経て、2013年に第1回のザ・ピアノエラの開催に至ったそうです。
出演者の決め方
毎回、6組のアーティストが出演しているザ・ピアノエラ。出演者の選定は、堀内さんを始めとする主催メンバー3名が、意見を持ち寄って決めていくのだそうです。三者三様のザ・ピアノエラへの想いや、持っている情報を出し合い、この時期だからこそ観て欲しいアーティストを招聘していると言います。
ブッキングに関して、堀内さんが考えていることは、「色んな国や地域から呼びたい」ということ。今回は、これまでのザ・ピアノエラでは招いていなかった地域である南アフリカやイスラエルのアーティストが参戦しています。
ピアノを通じて、文化や背景を感じられるような空間にしたいというご様子の堀内さん。音楽好きの方だけが楽しめるものではなく、ピアノを習っている子供たちや、クリエイターが来場して、刺激を受けてもらえるイベントにしていきたいとも話してくださいました。
ザ・ピアノエラ2019の見どころ
たっぷり想いを詰めたイベントなので、「見どころは全部」だと堀内さん。多くの音楽フェスのようなヘッドライナー(目玉)を特に作っているわけではないので、知らなかったアーティストの一面や、初めて知ったアーティストという新鮮な出会いを味わってもらいたいと言います。
その中で、話題性で言うと2日目(12月1日)に出演するアメリカのGoldmundは10年ぶりの来日。かつ、ほとんどライブをしないアーティストなので、非常に貴重な時間になりそうだということです。
ザ・ピアノエラ 2019の出演アーティストは、こちらのページからご確認ください。
http://www.thepianoera.com/profile/
といった所で、今週の文化百貨店は閉店となります。次回も、『ザ・ピアノエラ 2019特集』という事で、同じく主催のNRTの成田佳洋さんに、出演アーティストを紹介いただきます。
今週の選曲
Marginalia #5 / 高木正勝
ザ・ピアノエラには、初回からすべて参戦中。こちらは、旅行先のソロモン諸島で受けた刺激から始めた、自然との調和を意識し、感性の委ねるままに演奏していく『Marginalia』シリーズからの1曲。12月1日(日)に出演されます。
Siqhagamshelane Sonke / Kyle Shepherd Trio
11月30日(土)に出演する、カイル・シェパードの1曲。ザ・ピアノエラとしては初となる南アフリカ出身のアーティスト。今回は、A Portrait of Homeというスペシャルユニットでの演奏を披露してくれます。