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2020.07.05

西本美沙 vol.1

フェムテックとは
最近、目にする機会が多くなってきた“フェムテック”という言葉。これは「Female（女性）＋Technology」から生まれた造語で、生物学的女性の健康課題をテクノロジーを通して解決していくサービスやプロダクトの事を指すのだと言います。
生理や更年期障害、婦人科系の疾患や女性特有の癌、妊娠出産にセクシャルウェルネス（性的な健康）といった課題を中心に、女性の悩みに寄り添うサービスということで、ある試算では2025年までに世界で5兆円規模にまで広がると言われているそうです。

ランドリーボックスを立ち上げたきっかけ
「あらゆるワタシに選択肢を」というコンセプトで、西本さんが運営されているサイトがランドリーボックス。女性同士でも会話のトピックに挙がり辛い“生理”を中心に、フェムテック関連の情報を発信しています。
10年少し前、山崎が1社だけ勤めていた会社で同僚だった西本さん。その後、IT系の企業で働いていた際に、ブログサービスのPRを担当し、性に関する情報を発信し始めたのだそうです。その時、想像以上に相談が寄せられ、「正しい情報が可視化されていない」と感じ、きちんとしたメディアにしてみようと独立して、ランドリーボックスを立ち上げたと言います。

ランドリーボックスの特徴
西本さんがランドリーボックスを立ち上げる際の、取っ掛かりに選んだのが生理。毎月くるものなので、自分の体への理解が生まれるのではないかとの思いから、このトピックに重点を置くようにしたようです。
生理と一言でまとめても、その悩みは千差万別。生理痛がしんどいというものから、パートナーへの伝え方、お子さんがいる方は生理中に子供と入浴する際の対応、アスリートだと生理をコントロールするためのピルとの付き合い方など、環境や症状によって悩みも課題も変わってくると西本さん。
そのため、基礎知識だけではなく、色んな立場や環境の人たちが、それぞれの視点から執筆するコラムを充実させ、選択肢を提案できるようなメディアにしていると言います。ただし、カラダに関する情報が含まれているので、医師の監修のもと誤った情報を発信しないように細心の注意を払っているということです。

https://laundrybox.jp/

フェムテック関連のアイテム
欧米が先行しているようですが、西本さんの調べによると国内でも50社ほどのフェムテック関連のスタートアップ企業が誕生していて、若い世代を中心に女性の健康課題に取り組む流れが出来つつあるようです。
そんなフェムテック関連のアイテムをランドリーボックスでは紹介したり、購入できるようにもなっています。現在取り扱っているのは、生理用品、デリケートゾーンのケア用品とセクシャルウェルネスアイテム。ドラッグストアでは売られていないようなモノかつ、基本的には自ら使用して良かったモノを選ぶようにしているとそうです。
その中から、西本さん個人的なオススメなアイテムを紹介していただきました。

月経カップ
https://laundrybox.jp/products/category/menstruation-cup/
紙ナプキンやタンポンが主流の生理用品ですが、最近注目を集めているのが月経カップ。タンポンと同じように膣の中に入れて、経血を留めておくことができるアイテムです。
タンポンは使い捨てですが、月経カップは洗うことで何度も使用できます。空気に触れると臭いが出てしまう経血ですが、体内に留めておくので、気にならないということです。

月経カップについては、ランドリーボックスのこちらの記事をご覧ください。
https://laundrybox.jp/magazine/menstrualcup/

サニタリーショーツ
https://laundrybox.jp/products/category/underwear/
こちらも使い捨てではなく、洗濯して使えるサニタリーショーツ。吸水する部分に特殊な布を数層重ねることで、経血を吸収してくれるというものです。
ナプキンで荒れたりする方には、一度試してもらいたいというアイテムです。

骨盤底筋トレーニングデバイス
https://laundrybox.jp/products/elvie-trainer/
フェムテックにおけるトップランナーであるイギリスのelvieから発売されている、骨盤底筋を鍛えるデバイスです。出産や加齢によって傷んだ骨盤底筋を鍛えることで、尿もれや骨盤のゆがみの改善などに繋がるのだと言います。
“膣トレ”というと聞き覚えがある方もいらっしゃるかもしれませんが、デバイスにセンサーがついていて、アプリでトレーニングの進み具合を可視化できたり、トレーニングメニューも提案してくれるという優れもの。
見た目もオシャレなので、デスクなどに置いていても違和感のないプロダクトです。

といった所で、今週の文化百貨店は閉店となります。フェムテックと生理にまつわる悩みや課題について、勉強させていただいた回になりましたが、ランドリーボックスにはたくさんの情報が掲載されているので、女性だけではなく男性もぜひ1度ご覧になってみてください。

https://laundrybox.jp/

来週も西本さんをお迎えして、フェムテックを取り巻く環境についてなどをお伺いしていきます。

今週の選曲
西本美沙さんのリクエスト
サラウンド　／　クラムボン

ランドリーボックス株式会社代表取締役

西本美沙

大学卒業後、PR会社を経て、2011年ドワンゴに入社。広報・宣伝業務を担当。2016年独立。会社員の傍らはじめたブログをきっかけに、女性の体や性を取り巻く環境に対する関心が高まり、Webメディア「ランドリーガール」開設。2019年2月、ランドリーボックス株式会社設立。2019年8月より、生理など女性が抱える悩みに特化した記事や商品を提供するプラットフォーム「ランドリーボックス」を開始。「あらゆるワタシに選択肢を」をコンセプトに、月経カップや吸収型ショーツなど新しい生理用品やケア商材、フェムテック商材を取り扱う http://laundrybox.jp

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2022.03.20 高柳克弘 vol.1

3月20日の文化百貨店にお越しくださったのは、俳人・俳句雑誌『鷹』編集長の高柳克弘さん。番組MCの山崎晴太郎が、かねてから興味を持っていた俳句の世界について、2週に渡って伺います。

2022.03.13 まつゆう* vol.2

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2022.02.20 こくぼひろし vol.1

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2022.02.13 シマダカツヨシ vol.2

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2022.02.06 シマダカツヨシ vol.1

2月6日の文化百貨店のゲストは、アクセサリー主治医・鍛造作家・コンセプトデザイナーという立場から、装身具のサイズ感による悩みを解消するための活動などをされているシマダカツヨシさん。今週は、その活動について伺っていきます。

2022.01.30 大島新 vol.2

1月最後の放送となった30日の文化百貨店。ゲストは、先週に引き続きドキュメンタリー監督の大島新さん。今週は、ドキュメンタリーのつくり方からお聞きしていきます。

ランドリーボックス株式会社 代表取締役

西本 美沙

ランドリーボックス株式会社代表取締役

西本美沙