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2020.08.23

古波蔵麻椰 vol.1

BLM『Black Lives Matter』のきっかけ
“BLM(Black Lives Matter)”のきっかけとなったのが、ミネソタ州ミネアポリスで起きた黒人男性ジョージ・フロイドさんが、白人警察官に取り押さえられた際に死亡した事件。
※ジョージ・フロイドさんの事件の詳細はこちら。

それ以前の今年2月にも、アマード・アーベリーさんという黒人男性が、ジョギング中に白人の親子から銃殺される事件がありました。当初は親子の「正当防衛」の訴えが認められ無罪となっていましたが、事件の3か月後に、銃殺現場の動画がSNSで拡散され、親子の逮捕に繋がったという動きもあったそうです。
黒人男性が白人に殺されるという事件が重なり、「こういった事件にうんざりだ」という声が高まり、“Black Lives Matter”という、マイノリティーの人権の尊重を訴えるムーブメントになったと言います。

黒人が『危険』という先入観
上記のような事件が起きる背景には、「白人が優位に位置づけされる社会のシステムに問題がある」との議論が、アメリカでは起きているとマヤさんは説明します。
1600年代の奴隷制に始まり、奴隷解放宣言の後も1954年までの約350年に渡って、白人と黒人が交わることのない社会が作られてきた影響で、“黒人は白人よりも下”という風習が出来上がってしまったと言います。
その風習は、年々薄まってきているものの、その時代を知る人がまだ存命であることや、一部には当時の教育や概念が残っていて、「黒人は危険」という先入観を持つ人がゼロにならないことが、黒人に対する事件の大きな要因になっているようです。

アメリカでのBLMの現状
番組を収録した8月12日現在も、オレゴン州のポートランドでは70日連続で、BLMのデモが行われています。当初は平和的なデモだったようですが、トランプ大統領が特殊部隊を大量に送り込み、所属不明の車で市民を連れ去り、監禁などをしているという話もあり、“警察vs国民”という様相を呈しているようです。
その他にも、ニューメキシコやシカゴなどでも軍隊が配備されるなど、全米各地で緊張が高まっているようですが、アメリカ国内のニュースでは一部だけが切り取られて【暴動が起きている】ように報道され、正確な情報が伝わっていない面があるようです。
SNSを通じてデモの様子が拡散され、多くの人の知るところになったということですが、このような状況が11月までは続くのではないかとマヤさんは言います。その理由は、大統領選挙。トランプ大統領支持者とトランプ大統領が再選しないように運動している人との間の摩擦が、BLMムーブメントに乗じて、デモ活動へ悪い油を注いでいるということでした。

私たちに今できること
アメリカでの事件を発端に、世界中に影響を与えている“BLM(Black Lives Matter)”。これをきっかけに、
自らの知識を高めて、周りに共有することが大事ではないかと、マヤさんは言います。
そして、【悪気のない差別行動=マイクロアグレッション】を意識して、「もしかしたら、差別をしているんじゃないか?」と言動を振り返って気を付けてもらいたいと話してくださいました。
といった所で、今週の文化百貨店は閉店となります。次回も引き続き、Muse Up代表 古波蔵麻椰さんとお届けします。

今週の選曲
古波蔵麻椰さんのセレクト
Crazy Race / The RH Factor

Muse up代表

古波蔵 麻椰

Muse up代表。ロサンゼルス出身・在住。カリフォルニア大学卒業後、ロスのエンタメ会社で秘書・PRを務め、その後広告代理店にてグローバルブランドのPR、デジタルマーケティング、イベント製作を担当。現在はロスとニューヨークを拠点にアーティスト・人材のブッキングとマネジメントをする傍、Muse Upを通して女性やアーティストが意思を表現できる社会づくりをテーマにトークセッションを開催。

Muse up代表。ロサンゼルス出身・在住。カリフォルニア大学卒業後、ロスのエンタメ会社で秘書・PRを務め、その後広告代理店にてグローバルブランドのPR、デジタルマーケティング、イベント製作を担当。現在はロスとニューヨークを拠点にアーティスト・人材のブッキングとマネジメントをする傍、Muse Upを通して女性やアーティストが意思を表現できる社会づくりをテーマにトークセッションを開催。

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©seitaro design,inc.

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